中・上級者では主に嫌遠されがちな、「Cスティック」でのスマッシュ攻撃、通称「Cスマッシュ」。実はこのスマッシュ、恐るべき可能性を秘めている。本来初心者にやさしくあるための機能なのだが、中・上級者が戦略の一つとして、十分利用できる要素である。とにかく、何が良くて何がダメなのかを考察していこう。

Cスティックで何が起こる？

「Cスティック」は地上ならば「スマッシュ攻撃」が空中なら「空中攻撃」が出せる…以上。とまあ、簡潔に言えばそれだけのことなのだが、それが最大のポイントでもある。何がポイントかと言えば「A」ボタンを押さなくても良いということである。「A」は強攻撃のみで「C」でスマッシュ動作といった操作の住み分けも可能となる。私はしませんけどね…。 　以下は操作の一覧。（操作は右向き時）

倒す方向 地上 空中 ↑ 上スマッシュ 空中上攻撃 ← C → 横スマッシュ 空中「後・前」攻撃 ↓ 下スマッシュ 空中下攻撃 アイテム所持時はアイテムの種類に関係なく 「アイテムスマッシュ投げ」に変化する。

Cスティックの良いところ☆

「Cスティック」でのスマッシュ通称「Cスマッシュ」は一体何が良いのか？それには当然それなりの理由がある。主にふたつの利点が存在する。 ・失敗が無い ・ノンチャージでスマッシュが撃てる ・移動の影響を受けない これらの点が挙げられる。順に説明していこう。 ・失敗がない 　いざという時にスマッシュが出ないで、強攻撃が暴発したという苦い経験を持つ人も多いだろうと思う。「Cスマッシュ」は倒すだけでスマッシュを使えるので、失敗することはまずない。しかも高さ調節のできる技もしっかり対応しているので、微妙な出し分けも再現可能だ。 ・ノンチャージでスマッシュが撃てる 　この問題は、コントローラスティックでうまくスマッシュが出せない人に特に有効である。スマッシュはいかに正確に動作を行おうとしても多少のばらつきが出てしまう。少しでも「A」ボタンを離すタイミングが遅いとチャージモーションに移ってしまうので、本来の発生速度より少し遅くなってしまうことがある。「Cスマッシュ」は確実にノンチャージでスマッシュが出せるようになり、命取りになる環境を軽減してくれる。 ・移動の影響を受けない 　「Cスマッシュ」は完全に独立した形で攻撃が可能なので、コントローラースティックでの操作を移動のみに専念することができる。空中ではその恩恵を存分に受けることが可能だ。例えば、２段ジャンプを暴発させずに「空中上攻撃」を出すとか、ジャンプして前に進みながら「空中後攻撃」をだすなど、コントローラスティックとAボタンだけでは困難な動作を可能にする。そして、極めつけはしゃがみながら上スマッシュが使えることだ。別に上スマッシュに限定されるわけじゃないが、恐ろしく強力で有効な戦法である。 補足：しゃがみながらの上スマッシュの利点。しゃがみ状態は姿勢を低くするので敵の攻撃が当たりにくくなり、吹っ飛びを大幅に抑えることができる。吹っ飛びを大幅に抑えるというのは、単純にやられモーションが減ることになるので、直接反撃を狙えるチャンスができる。体重の重いキャラなどはとくに有効。

Cスティックのダメなところ

当然いい所があれば、良くないところもある。なんでも万能なものには落とし穴があるのだ。結構多いんだこれが… ・アイテム投げ優先 ・強攻撃が出せない ・チャージができない ・対戦以外では使えない 　詳しく説明しなくても分かるのもあるけど説明しよう。 ・アイテム投げ優先 　「Cスティック」はアイテムを持っていると、地上・空中問わずにアイテム投げを優先してしまう。たとえ、打撃アイテムだとしても投げつけてしまうのである。しかも、すべてスマッシュ投げで行われるためとたんに使い辛くなってしまう。「Cスティック」でほとんどの動作をこなすつもりがないのなら、アイテム所持時は「Cスティック」を触るなと言っておこう。 ・強攻撃が出せない 　当然ながら強攻撃には対応していない。「C」を軽く倒してもスマッシュしか出ないので気をつけよう。 ・チャージができない 　これが結構ネックになってくる。ノンチャージで出せるおかげでチャージができない…当たり前の話だが…。チャージが必要なときは通常動作でスマッシュをださなければならない。 ・対戦以外では使えない 　「Cスマッシュ」が使えるのは対戦モードのみ。それ以外のモードではカメラのズーム機能になっているのでうっかり、上スマッシュしようものならキャラがアップに……。

「Cスマッシュ」意図的に使えば確実に戦力アップに繋がる。普段使わない中・上級者の君もレッツ練習だ！とりあえず、友達との対戦で、しゃがみながら「Cスティック」の上を連打してみよう。さしあたり、クッパ様かフォックスで…。